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3次喫煙とはなにか

小学校の頃に習った受動喫煙(2次喫煙)という言葉は耳にする事もありますが、“3次喫煙”という言葉はあまり耳にする事ない気がします。
この3次喫煙とは、室内のカーテンやソファなどの表面や、環境に残った副流煙の成分から化学物質を吸い込む事を言います。

 

ニコチンなどの毒性のある物質からの影響が数倍から数十倍に膨れる事がある事が判明しました、ここ最近の研究によりとても危険である事がわかってきました。

付着する繊維により影響が変わる

コットンとポリエステルをたばこの煙をあてるという実験が行われました。一定の時間が経過してから、残留した化学物質を調べました。

 

たばこの煙に当ててから16か月経過したコットンから出て来た化学物質は、ポリエステルと比較すると、ニコチンは約41倍、ニトロソアミンは約78倍と出たのです。

 

コットンから子供や、成人への化学物質のへの影響を推測すると、3次喫煙では、子供では6.8倍以上、成人は24倍以上になると算出されました。
ニトロソアミンは、子供は16倍以上、成人では56倍以上と算出されています。

 

たばこを吸った後、煙が消えても化学物質は残り、受動喫煙以上の悪影響が及ぶことがあります。
これが3次喫煙の被害です。

3次喫煙を考慮した禁煙の動き

たばこの煙に含まれる有害物質が喫煙者の服や体に残留し続けるという3次喫煙の危険性が判明したことから、
2011年にインディアナ大学健康センターは勤務時間中の従業員の喫煙を全面的に禁止しました。
それ以前の規則では、勤務時間中であっても敷地外であれば喫煙は認められていました。
3次喫煙により、敷地外で吸ったタバコの煙による有害物質を、敷地内に持ち込んでしまう事が判明したための措置です。

3次喫煙の健康への被害

問題視されている化学物質ニトロソアミンは、発見されている発ガン性物質の中でもかなり強力なものです。
アメリカの科学者、ララ・グンデル氏は「3次喫煙が突然変異の発生する確率を高くする事が発見された、今までにない研究結果」と述べられています。

 

グンデル氏は「部屋の中や車などに残るたばこのニコチンは、空気中の亜硝酸と反応し、ニトロソアミンが作られる他、各種の発ガン物質が存在することが判明している」と発表しています。

 

論文が発表された研究内容によると、3次喫煙は細胞にダメージを与える可能性だけではなく、3次喫煙から受けるダメージは時間が経過する毎に悪化する可能性があるとされています。

 

研究チームによれば、たばこの煙に含まれる毒性を持っている化合物の濃度が高かったのは、「短い間に大量」の煙を浴びた方ではなく、「長い間に少しずつ」煙を浴びた方でした。
長期にわたって蓄積された化合物の方が毒素が高くなる傾向の様です。
次にその紙きれから化合物を取り出し、培養液の中で24時間、人の細胞にその化合物を当て、その結果、3次喫煙は酸化ストレスによるDNA鎖切断と損傷を起こる可能性が判明しました。

 

3次喫煙で毒性遺伝子を持つことが初めて証明出来た」と論文に書いてあります。
遺伝毒性とは、生体または構成要素(細胞、臓器、組織)に対して悪影響を毒性と言います。
喫煙によって引き起こされるガンやその他の病気の発生に3次喫煙の影響があることが判明しています。

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